6月24日に、私が理事長を務めるメンタルレスキュー協会の総会が開かれました。
もちろん総会自体も大切なのですが、参加者が楽しみにしているのは、午前中の分科会と、総会後の講演。
午前中の分科会もとても素晴らしかったのですが、一気に書くと長くなるのであとでまた報告しますね。
総会後の講演は、京都大学の杉原先生。
杉原先生のお噂は、協会のメンバーから何度も聞いており、論文なども読ませていただき、素晴らしい先生だとは知っておりました。また、たまたま1週間前に一緒にお仕事をさせていただく機会があり、そのお人柄と柔軟な発想力に心強さを感じました。
でも、まとまったお話を聞くのは初めてでした。
一言で言うと、素晴らしかった。往々にして大学の先生方のお話は「学問」に終始してしまい、私たち実務家には、「面白く、ためになるけれど、実践にどう生かしていいかわからない」という内容が多いと思います。
その点、杉原先生は、非常に柔軟な思考の持ち主で、常に現場を大切にしていらっしゃるようでした。ユーモアを交えながらの1時間半、あっという間に過ぎてしまいました。現場でもがきながら頑張っている私たち、メンタルレスキュー協会の会員に、たくさんのヒントと、希望と、勇気を与えてくださいました。
講演の後の懇親会でも、協会のメンバーに囲まれていらっしゃいました。
先生のような方が、日本の心理臨床の現場をリードしてくださっていることを知れて、私個人としては、「日本の心理学の未来も捨てたものではない」(生意気な発言御容赦)と、明るい気持ちになれました。いい日でした。