学ぶことの弊害
学ぶことは大切なことです。子供の心の強い人は、学ぶことも大好き。
でも、学ぶことにはリスクがある、と考えたことはありますか?
学ぶためには、人生の貴重な時間と費用とエネルギーを注がなければなりません。それがもし無駄な方向だったとしたら…
研究者は、どの先生につくかが一番大事だそうです。これからこの分野、この先生が伸びていくと判断して、その先生の下で研究する。研究は地道です。もし10年研究しても何の成果も出ず、先生も世の中から注目されなくなってしまったら…。研究者としての、貴重な時間とエネルギーが無駄になってしまうのです。なんか会社などで、どの派閥に所属するかで出世の運命が決まるのと似ていますね。
ちょっと極端でしたが、個人の学習でも何をどう学ぶかはとても重要な選択になります。
もし、前号で紹介した初級のスキルを「これが基礎、絶対に捨ててはならない物」と勘違いして、必死に先生の言うことだけを聞いていたとしたら…。当然、その人の「破」は遅れ、成長も止まってしまいます。
これが、学びすぎの弊害。
学べば学ぶほど、その分野の知識も深くなるし、人脈も多くなる。それにつれ新しい知識を受け入れにくくなります。知識を切り売りする大学等ならそれでもいいのですが、実践するための成長なら、むしろその初級の知識を学ばないほうが、早く成長することもありうるのです。
さて、あなたがこだわっているスキルは、初級、基礎、どっち?