教育の現場が変わってきています。教育改革の一環として新学習指導要領が2020年、東京オリンピックの年から採用され、大学入試などのスタイルもがらりと変わるそうです。(これも、いつものように、テレビの情報ですが…笑)。
一言でいえば、ただ覚えるだけでなく、それをもとに「自分で考え、表現し、判断し、実際の社会で役立てる」ことが求められるそうです。
すでに、塾や学校ではその先行的な取り組みを始めているところも多いそうで、現実の取り組みとして紹介されたのが、小学校の体育の「走り高跳び」の授業。生徒がそれぞれのフォームを動画に取り、上手な選手のフォームと比べて、何をどう変えていけばいいかをチームで議論し、それを実際にやってみて、試行錯誤の結果の成功体験をみんなで分かち合うという流れ。
テレビを見ながら、膝を叩きました。「そうだよ、これだよ!」
これまでは社会人の教育でさえ、全般的に「何を覚えたか、どんな理論を知っているか、その原典に当たったか」など、机上の勉強の方が重視されており、現場で使える、現場での実力を高めるための訓練がなされてなかったのだと思います。
私が勤めていた陸上自衛隊では、確かに教条的な部分も多かったのですが、さすがに教育訓練を主体とする組織、常に「現場で実際に使えること」を意識して教育がなされていました。
私が所属するメンタルレスキュー協会でも、カウンセリングの講習は、何かの理論を勉強し、変に形式ばった応答を練習するものではなく、実際に困っている人をどう支援するかを重視したトレーニングを提供してきました。カウンセリングをVTRで撮影し、それを自分で確認するというトレーニングは、協会発足当初、すでに10年前からやっているものです。
そのころは、受講者だけでなく指導者の皆さんも戸惑っていたようですが、今は当たり前のように取り組んでくれます。(ただし、受講者が自分のカウンセリングを見てショックを受ける姿は10年前とあまり変わりません、笑)
今年、そのメンタルレスキュー協会は10周年を迎えます。今後もさらに10年先を想像し、それに適応できる人材育成をしていければと思います。