落とし物、拾い物考(2)

前号の続きです。落としたスマホを渡そうとしたら、画面を触らないでください!と言われたという投稿についての話。

前号では、落とした方が、感情により短絡的な対応をしている…という分析をしました。でも、本当にそうなのか。

引っかかるのは、拾った方も「ごめんなさい、画面を触られたら私でも嫌です」と言っているところ。つまりその面では拾った方と落とした方の価値観は一致しているのです。もしかしたら、投稿記事を読んで勝手に不快になっている自分の問題なのかも…。

 

感情は単純に思考させてしまいます。スマホを落としたらその後大変ではないか、たかだか画面が汚れたぐらいで、どうして恩を仇で返す様なことを言うのか、と私も若干イライラした感情で思考しています。

そこで、感ケア。ちょっと体を緩め青コンピューターにして、視点を変えてみる。怒りは自分が正しいと思いこませますが、あえて、自分は間違えているかも、相手が正しいのかも、と考えてみます。

  • スマホをなくして大変なことになる→もしかしたら、セキュリティが以前より厳しくなっていて、個人情報のアクセスは難しくなっているのかも。
  • スマホ自体がないと連絡ができない?→もしかしたらクラウドにバックアップしていて、それほど困らないのかも。
  • でも使い慣れたものがないと困る→もしかしたらお金持ち?もしかしたらスマホ探索用のソフトで探せる?

こう考えると、一昔前の「スマホをなくした~(゚Д゚)!!」的な事態ではないのかもしれません。そうなると、きれい好きの方が気にしている画面の汚れの方が重大事になるのかもしれません。

ちょっとした出来事だったのですが、感情と思考の関係、自分の価値観を緩めるにはいい刺激でした。