ヒリヒリ体験で成長する

今週末(12月1日2日)、私が理事長を務めるメンタルレスキュー協会の試験がありました。メンタルレスキュー協会は、カウンセラーの「虎の穴」です。表面的な知識や資格・肩書ではなく、本当の実力をつけたい人がトレーニングする場です。

その試験は、主として実技のみ。知っていても「できない」、そういう人は合格できません。ただ「勉強すればいい」というわけではないのです。しかも実技は、実際にクライアントの力になれるかどうかを念頭に置いてチェックされるので、合格レベルもかなり高い。おそらく日本で一番難しいカウンセラー試験制度です。試験の準備のためのトレーニングも大変ですし、本当に緊張し、その分、落ちたときも、つらいものです。

ただメンタルレスキュー協会は、ダメ出しをするためにそんな辛い思いをしていただこうとは思っていないのです。効率よく成長していただくための仕組みなのです。

人は、ピンチになると呼吸が浅くなり、Co2 が低下し、不安が生まれます。この時、成長のためのシナプスが伸びるそうです。危機に直面すると生命体は必死に全力で考察し、学習しようとする。

「ヒリヒリしてほしい」私は受験者にそう伝えています。

試験は本当に厳しい。でも、だからこそ試験に臨む人は、そのたびにぐっと実力を伸ばしてくるのです。