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人間関係は本当にストレスフルです。カウンセリングでもほとんどと言っていいほど人間関係が主要なテーマになります。その中でも、相手が本当に嫌な人の場合は、ダメージは大きいのですが、危険が明確なので、距離もとりやすいものです。
人間関係でかなり消耗してしまうケースでよく出てくる「相手」は、実はそんなサイコパスやパワハラチックな人ではなく、普通の人、いえ、むしろ一般的には「いい人」に見えている人なのです。
いい人だからこそ、逃げ遅れるという現象が起こりやすい。
カイロは暖かい。けれども、ずっとカイロに触れていると低温やけどになってしまいます。低温やけどは、深部まで進んでおり、重症化しやすい。それと同じような感じです。
本書では、そのメカニズムと事例、対処法を紹介しました。編集の堀井さんやライターの柳本さんの力で新しい切り口の本になったと思います。もちろんこれまで展開してきた下園理論も、簡単に復習できるようにまとめて紹介してあります。