通勤していた時代、電車の中やホームで怒鳴っている方をよく見かけたものです。また、混雑している車内では、ひじやカバンなどが当たり、険悪な感じになることも。音漏れもやたら気になります。どうして電車の中ではイライラが発生しやすいのでしょう。
まずはパーソナルスペースの問題があります。怒りは防御の意識が強くなるので、一瞬で攻撃されてしまう近い距離に人がいると、どうしても緊張感が高くなり、少しの刺激でも自分が攻撃されたという文脈でとらえがちです。だから満員電車は危ない。
また、怒りには焦りと疲れが強く影響します。
朝のラッシュは、みんな焦っている。夕方は疲れている。さらに夕方はアルコールが入っている人もいます。通常怒りは理性で止めているのですが、アルコールを飲むと反射神経が鈍り、怒りの瞬発を抑えきれなくなってしまうのです。
電車でイライラしたら、これまで紹介した怒りのメカニズムで、自分や他人を観察する良い機会だと考えてみてください。