辛い出来事の後、それを引きずるのがPTSD。しかし私たちは、つらい出来事の後、それを糧にして成長できることもあります。それをPTG(Post Traumatic Growth)といい、その力をレジリエンスと呼んでいます。
では何が、PTSDとPTGを分けるのか。
経験したことが、自信になればPTGになります。ところが成功しても、「たまたま」と感じれば、それは自信にならず、今回はたまたま生き残ったけれど、つぎは避けなければならないと強く警戒するので、PTSDになります。
たまたま、と感じないためには、第1の自信「できる」、第2の自信「自分には可能性がある」第3の自信、「守ってくれる仲間がいる」の全部、少なくとも一つが満たされないといけないのです。
悲惨な出来事の後は、通常「自分は何もできなかった」と、第1の自信が低下し、「フラッシュバックや、悪夢などで自分は壊れてしまった」と第2の自信も低下しています。このとき、PTSDを避けるには、そのつらさを本当にわかってくれ、自分を責めず、しかも頼りがいのある仲間が必要になるのです。その存在になれるスキルを持つのが、メンタルレスキュー協会のカウンセラーなのです。