人は、自分を責めながら生きています。もちろん周囲とバランスをとるため、成長するためには、反省や自制は必要です。
しかし、少しそれが強すぎる人が多いのです。特に、なにかの結果だけでなく、自分の思考にダメ出しするようになると、自分叩きが圧倒的に増えてきます。自分の自然な感情に基づく思考を自分で否定するのですから、だんだん自信が低下します。自信がなくなると不安や怒りなどの感情が発動しやすくなる。すると、その不安な思考や怒りの思考を、また自分叩きしてしまうという悪循環に陥るのです。
感ケアでは、「すべての感情はあなたを守ろうとしている」とお伝えしています。原始時代仕様で発動する感情は、確かに現代を生きる私たちにとって行き過ぎの衝動になることが多く、厄介者であるかもしれません。だからといって、感情そのものを全否定してはいけません。自己否定が過ぎると生きる気力や元気が低下するからです。